理系大学生の徒然

理系学生目線の記事を書いてます。Excel、Wordの小技や、学術的なことを噛み砕いて紹介したりもします。

【高校生向け】数学、化学、物理の勉強法

今回は高校生向けに理系科目(数学、化学、物理)の私が実践していた勉強法についてお伝えしたいと思います。

中学校を卒業し、いよいよ高校生。勉強頑張っていい大学に入るため頑張ろう!
と意気込む方は多いと思います。しかし、全然勉強についていけない…という方、もしかしたら勉強方法を間違っているかもしれません。

というわけで数学、化学、物理に限って私が実践していた勉強方法を紹介します。

注意 今回の記事はあくまでも私が実践していた勉強法であり、すべての人に対して有効であるとは限りません。また、私個人の見解が含まれており、賛否両論あるとは思いますが参考程度に読んでいただけると幸いです。

高校生のときの私

まず私が高校生の時にどのような人だったのか、どのような環境だったのか書いておきます。
もしかしたら、私と同じような人は参考になるかもしれません。

とりわけ頭は良いわけではなかった

高校時代の私の成績はずば抜けて良いわけでもなく、文系科目は平均くらい、理系科目は人よりちょっとだけ良いみたいな感じでした。
高校1年生のときは自分の成績なんて特に気にもせず、遊びまくってました。
いざ自分の将来のことについて考えたときに勉強はできないよりできたほうがいいかということでしっかりと勉強をはじめたのは高校2年生の夏ごろだったと思います。 恥ずかしながら、文系科目は人に勉強法を教えられるほどでは無かったので、今回は数学、化学、物理に限って紹介します。

周りの環境は?

学力は鋼の意思を持つ人以外、ある程度は周りの環境の影響を受けると思います。
まず、私の友達ですが中学生の頃からやんちゃな人が多いです。
なぜそうなのかは機会があったら書きたいと思います。
そのため、学校での行動は周りから見たらきっとやんちゃに見えていたかもしれません。
仲間内の中では一番マシだったと一応自称しておきます。
高校についてですが、偏差値は私が入学したときには 57 とかだったと思います。
頑張って進学校を自称する高校でした。

勉強法

さて、いよいよ本題です。科目別に勉強法を紹介していこうと思います。

数学

数学はある程度は暗記科目である

高校数学に限っては数学はある程度は暗記科目であると思ってます。
重要なのはどこからが暗記でどこからが理解するのかの線引きです。

暗記すべきところは基本的問題の解法です。

覚えると言っても闇雲に解答とにらめっこして一字一句覚えるとかそういうことではなく、もっと噛み砕いて説明すると解法の流れを覚えることです。
「この手の問題なら、最初にこれを求めて、次にこれをして…」 みたいな感じです。
応用問題には覚えた基本的問題の解法を組み合わせるのです。
解法を色々覚えていても応用問題が解けないことは多々あります。
それは解法の組み合わせに慣れていないからなので、応用問題に取り組む際にはより多くの問題に触れ、解法の組み合わせの仕方になれることが手っ取り早いです。
基本問題で点を増やし、応用問題でその点と点を線で結ぶ。そんな感じです。

使っていた参考書

今もそうなのかわかりませんが、数学のバイブル、青チャートを主に使っていました。
問題ごとに難易度が載っていたと思うのですが、難易度 3 の問題は問題を見た瞬間に解法が浮かぶまでやり込みました。
難易度 4 以上はじっくり考えて解法を組み合わせて考える。そんな感じでした。

化学

私は実は化学が苦手でしたが、受験期には一番得意になってました。
しかも、現在は化学を主に使用する学部に所属するまでに…

全体を見渡すことが重要

化学で一番伝えたいことは、化学は全体をある程度学んで初めて見えてくるものがあるということです。
高校化学でいうと、理論化学、無機化学有機化学を一通り学んで化学全体の知識をぼやっとでも入れておくことで見方がだいぶ変わります。
私の通っていた高校のカリキュラムでは 理論化学 → 無機化学有機化学 の順に進んでいきました。
理論化学の時点でかな~り躓きました。
化学は私のように最初に躓き、諦めてしまう方が比較的多いのではないでしょうか。
と言うより、最初に躓くのは当たり前です。
なぜなら、化学はそれぞの分野で関連づいていることが多いからです。
しかし、いきなり全体的に一気に学ぶなんてことは不可能なので、とりあえず1周は気合で乗り切りましょう。
ちょっとつらいかもですけど、ある程度全体の知識がついている状態で2周目、3周目とこなすと結構理解できると思います。
1周目でくじけないで頑張りましょう。
ただ、注意してほしいのが、何も考えずに1周目をこなしてしまうと2,3周目も変わりません。
ちょっと理解できてないけどこういうものだと思っておこうという姿勢が意外に重要だったりします。
もちろんすべて理解しながら進めていくことに越したことはないですが、かなりの時間がかかると思います。
2周目以降に入ると1周目とりあえず進めていたところが「なんだ、こんなことか。」と思うことがよくあります。
つまり、理解できる or できそうなところは理解しながら進める。ずっと考えても分からないところはとりあえず保留の姿勢です。

計算問題の際には単位の計算(次元解析)を使いこなす

以下のことは物理にも当てはまります。

問題でいろいろ数値を出されて○○を求めよ。なんて問題よくありますよね。
そこで重要になってくるのは単位の計算ができるようになることです。
次元解析なんて言ったりもします。

単位も数字と同じように計算をすることができます。(ちょっとこの表現は語弊があるかもしれませんが…)
例えば、 mg/mL と mL を掛けてやると mg を出すことができます。
mg/mL は分数と同じです。mL 分の mg です。だから mg を掛けてやると 分子の mL と約分できて mg を出すことができます。

mg/mL × mL = mg ・・・ 式1

化学の計算が苦手な人には言葉、知識で覚えている人がよくいる印象です。
例えば「濃度に堆積を乗じると質量を求めることができる。」これをそのまま言葉で覚える人が多いってことです。
これは 式1 を言葉にしたものですが、次元解析が出来れば極論、こんな言葉覚えなくても良いのです。
まぁ、これくらいなら覚えている人は多いでしょうが、全ての単位について言葉で覚えるのは辛いと思います。

また、次元解析を行うことができると、見たことの無い単位を求められたときや、一見分からない問題と対面したときに正解できる可能性があります。
「この単位見たこと無いし、解き方も全然わからない…」
「でもこの数値とこの数値とあれとこれと掛けて割って足して引いて…いくと求められている単位になるな。」
とりあえずそんな感じで解答してみると意外と当たっていたりします。
ちょっとずるいかもしれませんが。そういった問題はもちろん復習して理解しましょう。

使っていた参考書

セミナー化学、重要問題周を主に使っていました。
セミナー化学は高校で配布されました。
高校の授業が終わるちょっと前までセミナー化学を解きまくりました。

重要問題は化学のバイブルですね。有名です。
授業が終わるちょっと前から手を付け、何周したか覚えていないくらい解きまくりました。
解答が丁寧で分かりやすかったと記憶しています。

物理

何がともあれ次元解析

次元解析については化学の範囲で説明していますのでそちらを御覧ください。

イメージを大事に

物理では球体が放物線状に飛んだり、垂直に落ちたりあっちこっちに動き回ってますよね。
そういったものは脳内でシュミレーションし、紙に書きましょう。
イメージと言うものは理解を助けることにかなりの威力を発揮します。
脳内でイメージが苦手な人はめんどくさくても書いてみましょう。
どんなに汚くても大丈夫です。
物体がどのように動くのか、熱がどの方向に移動するのかなどとりあえず書いてみるのです。
複雑な問題になってくると、脳内で完結するにはあまりにも情報が多いので辛くなってくるのでこの習慣は早めにつけたほうが良いです。

正しい数値を見分ける

これは計算が得意な人などは必須ではありませんが、問題を解く上で助けになる場合があります。

自分が出した解答があまりも大きすぎる or 小さすぎるということが分かると「これ、間違ってるかもしれない。」
という予想ができるようになります。

「球の速度が 10000 km/sec になっちゃった。」
「熱量が 450000 kJ/moL になっちゃた。」

上の例はあまりにも極端な例ですが、明らかにおかしいですよね。地球壊れます。(問題中の数値の設定次第ではこのような値が出ますが…)
でも、そういった判断ができない人は何の疑いもなく解答としてしまうかもしれません。
一般的に物理(化学でもそうですが)の問題であり得ない値を求めさせる問題は出ないと考えて大丈夫です。
なので、「俺は計算でこの値を出したんだから大きすぎるけど当たってる!」なんて頑固にならずに少しでもおかしいかなと感じたら見直してみましょう。

意識して大体どのくらいの数値が正常なのか覚えようとしなくても、問題をこなしていくと自然とわかってきます。

使っていた参考書

セミナー物理を主に使っていました。
物理はこれだけでかなり偏差値上げました。
でも結局大学ではほとんど高校範囲の物理は使わず…
量子力学をたまに使うくらいですが、高校で培った物理の感覚(?)はきっと役に立ってる…はず…

参考書について

こう振り返ってみるとかなりの数研出版信者でしたね私。
意識して集めてたわけではありませんが…
結局のところ、参考書は自分に合ったものを使うのが一番です。
バイブルと言われている参考書でも自分に合わないのに周りに合わせて無理して使っても効果的ではありません。
周りでは低レベルだと評価されている参考書でもそれが自分に合っていればそれを使えばよいのです。
勉強で周りを気にしてはいけません。下手したら今後の人生を左右しかねませんからね。

あとがき

今回は私が実践していた勉強法について書いてみました。
ためになるかどうかはわかりませんが、参考にしていただけたらと思います。

今回の記事は以上です。